1. HOME
  2. ブログ
  3. 自然葬とは?種類と費用を比較

自然葬とは?種類と費用を比較

「自然葬とは何か知りたい」
「自然葬の種類を知りたい」
「自然葬の費用を知りたい」

この記事では、そんな事を思っている方向けに自然葬の「費用」と「種類」を解説します。

~この記事で分かること~
・自然葬とは何なのか?
・自然葬の種類、費用

~この記事を読んでほしい人~
・自然葬とは何かを知りたい人
・お墓がいらない人

▼目次(この記事は3分で読めます)▼
・自然葬とは、墓石を墓標としない葬送のかたち
・法規制がなく「オフホワイト」状態
・日本で出来る自然葬は主に5種類、その費用
・今後増々需要が高まる自然葬

自然葬とは、墓石を墓標としない葬送のかたち

自然葬という言葉が初めて使われたのは1990年代。NPO法人葬送の自由をすすめる会の結起会にて使用されました。その後数年で辞書に掲載され、徐々に市民権を得るわけです。

自然葬(しぜんそう)
とは、墓でなく海や山などに遺灰を還すことにより、自然の大きな循環の中に回帰していこうとする葬送の方法の総称である。狭義にとらえると散骨と同義であり、広義にとらえると風葬、鳥葬、水葬、火葬、土葬、植樹葬、冷凍葬など自然に回帰するような葬り方全般を指すというとらえ方もある。

NPO法人葬送の自由をすすめる会

法規制がなく「オフホワイト」状態

海洋散骨は違法なのか?という議論がなされていますが、結論「限りなくホワイトに近いグレー」といったところです。違法ではありません。

法務省「 葬送の一つとして節度をもって行われる限り、遺骨遺棄罪には当たらない 」
厚生省「 墓埋法はもともと土葬を問題にしていて、遺灰を海や山にまくといった葬法は想定しておらず、対象外である。だからこの法律は自然葬を禁ずる規定ではない 」

NPO法人葬送の自由をすすめる会

自然葬は、このような「節度をもってやってねー」というスタンスです。

余談ですが、自然葬の法律面に関して

筆者個人の見解として、これはすごく危険な状態だと考えています。既得権益者によって、「新文化はとりあえず規制」という動きになりかねないからです。日本の悪しき風習です。また一部住民反発が強い地域では、自治体の条例にて海洋散骨を規制するケースが出てきています。自然葬、海洋散骨が現代社会に適していても、実施ができなくなることになりかねませんから、一刻も早くホワイトにする必要があると考えています。

NPO法人葬送の自由をすすめる会は「自然葬推進法」という法律の制定に注力してくださっています。この法律を軸に、誰もが安心して自然葬を行える社会が近い将来実現すると確信しています。

日本で出来る自然葬は主に5種類

日本で行えるものは、海洋散骨、樹木葬、宇宙葬、土葬、花火葬の5つです。そのお値段と特徴の比較です。

1.海洋散骨 ¥9,800~

自然葬の中で最もポピュラーな葬送です。法規制は無いのですが、約2mm以下に粉骨されたものを海面に向かい撒きます。

2.樹木葬 ¥700,000~

墓石の代わりに、樹木を墓標とする葬送の形です。これは散骨とは違い粉骨する必要がありませんが、その反面、許認可が下りているところ以外での埋葬は禁じられています。墓石ではなく、樹木で代用するといった感じです。

3.宇宙葬 ¥300,000~

御遺骨をカプセルやバルーンに格納し、宇宙に打ち上げる葬送の形です。宇宙空間に散骨します。

4.土葬 ¥1,000,000~

日本は「火葬」が主流ですが、まれに土葬が行われる場合があります。安くても100万円程、さらにかかる場合もあります。東京、大阪、名古屋などの大都市では「土葬」を条例で禁止しています。日本ではあまり人気がありません。

5.花火葬 ¥500,000~

花火には供養の意味があります。古来より日本人は追悼の意味を込めて花火を打ち上げてきました。花火葬は、本来花火が持つ供養の意味を自然葬に活用した新しい葬送の形です。

▼花火と死の関係についてはこちらも併せてご覧ください▼
【5分で解る】お盆に花火大会が多い理由~花火の歴史と死の関係とは~

今後増々需要が高まる自然葬

いろいろ述べましたが、いかに自然葬が現代社会の終活に適しているかがお分かりいただけたと思います。筆者は、以下の2つの理由でこのトレンドが増々加速していくと確信しています。

お墓よりも安価で手軽

建墓費用が平均で150万円~200万円かかります。これに加え管理費用もあります。これと比較すると前項で挙げた自然葬はどれも安価です。

さらに建墓による管理の手間がかからないため、その分手軽です。田舎を飛び出して、都市部で忙しく働いているあなたにピッタリであると言えます。

ロマンを追い求め、自然葬を行う人もいる

働き方改革、生き方改革が騒がれていますが、いずれ「亡くなり方改革」の時代が来ます。要は「いかに自分らしい最期を迎えることが出来るか?」という事です。

生前、旅がものすごく好きで、死んでからも世界中を旅したいという想いを込め海洋散骨を選択した人。
花火職人で一生を終えた人が、花火葬で自然に還る。
誰もが一度は行ってみたいと夢見る宇宙。これを死後に叶える人。

など、多様な最期の形があります。現代社会の動向関係なしに、自然葬が持つ「自由度の高さ」が良さとなり、選ばれている要因にもなっています。

自然葬とは?種類と費用の比較まとめ

・自然葬とは、墓石を墓標としない葬送のかたち
・法規制がなく「オフホワイト」状態
 →厚労省や法務省が非公式見解を出している。
  今後はしっかりとした法規制が必要。
・日本で出来る自然葬は主に5種類
 →海洋散骨、樹木葬、土葬、宇宙葬、花火葬
・今後増々需要が高まる自然葬

花火葬という選択肢

本来の花火が持つ意味を理解し、それを葬儀に活用している自然葬があります。それが「花火葬~灯(ともしび)~」です。自然葬と花火を組み合わせた新しい葬儀の形です。

お墓参りが花火大会になる「花火葬~灯~」とは

墓じまい後の御遺骨や、自身の葬儀に花火葬の選択肢も入れてみてください。

関連記事