【1分で読める】供養花火を用いた追悼の花火大会まとめ
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花火が本来「供養」の意味を持つことをご存じですか?古来より日本では供養の意味を込めて花火を打ち上げてきました。
▼花火の歴史と「死」の関係性についてはこちら▼
お盆に花火大会が多い理由~花火の歴史と死の関係とは~
この記事には、追悼の意味合いが強い花火大会をまとめました。歴史を知ったうえで参加すると、違う角度から花火大会を楽しむことが出来るかもしれませんよ。
追悼花火大会まとめ
1.隅田川花火大会
日本で最も古い歴史を持つ花火大会「隅田川花火大会」。これが行われた理由は、こちら。
歴史的記録の残るものは両国の花火が最古となっています。江戸時代の享保17年(1732)の大飢餓で多くの餓死者が出て、更に疫病が流行し国勢に多大な被害と影響を与えました。
引用:隅田川花火大会公式HP
幕府(8代将軍吉宗)は、翌18年(1733)5月28日(旧暦)犠牲となった人々の慰霊と悪病退散を祈り、隅田川で水神祭を行いました。この時に、両国橋周辺の料理屋が公許(許可)により花火を上げたことが「両国の川開き」の由来とされています。
2.LIGHT UP NIPPON
「東北を、日本を、花火で、元気に。」をスローガンに、東日本大震災被災地の太平洋沿岸十数箇所で、8月11日の同時刻に、『鎮魂と復興』の祈りを込めた花火を、一斉にうちあげる活動です。
3月11日、東日本を襲った未曾有の地震と津波に被災されたひとりひとりが、ふたたび未来へと歩みはじめるきっかけをつくりたい。被災地の悲しみや苦しみが、私たちの想像をはるかに超えるものだとしても、
引用:LIGHT UP NIPPON
これまでと同じように、生きること、生き続けることの先には、希望や喜びがある。
そんな当たり前のことを、改めて感じる機会をつくりたい。だから、私たちはこの夏も、東北から北関東にかけての太平洋沿岸で、一斉に花火を打ち上げます。本来、花火が持っていた「追悼」と「復興」の意味を込めて。地元と協同しながら、東北を、日本を、明るく、元気に。
本プロジェクトの趣旨にご賛同いただける企業・団体・個人の皆様、
是非、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
3.とうろう流しと大花火大会(福井県敦賀市)
約6,000個のとうろうが漂う中、日本海側最大級13,000発の花火が打ち上げられ、海と空に音と光の豪華絵巻が繰り広げられます。
4.福島とうろう流し花火大会
阿武隈川両岸の60本の大たいまつの中を、約6,000個の色とりどりの「とうろう」が川岸に並べられ、花火が夜空を彩ります! 当日17時からの受付で「とうろう」に法名を入れることもできます。
引用:こらんしょふくしま
5.長岡花火大会
歴史的背景から、会場には「遺族席」が設けられています。
毎年華やかに繰り広げられる「長岡まつり」
引用:長岡花火
その起源は、長岡の歴史に刻み込まれた、
最も痛ましい、あの夏の日に発しています。
昭和20年8月1日。
その夜、闇の空におびただしい数の黒い影
―B29大型爆撃機が来襲し、
午後10時30分から1時間40分もの間にわたって市街地を爆撃。
旧市街地の8割が焼け野原と変貌し、
燃え盛る炎の中に1,488名の尊い命が失われました。
見渡す限りが悪夢のような惨状。
言い尽くしがたい悲しみと憤りに打ち震える人々。
そんな折、空襲から1年後の昭和21年8月1日に開催されたのが、
長岡まつりの前身である「長岡復興祭」です。
この祭によって長岡市民は心を慰められ、
励まされ、固く手を取り合いながら、
不撓不屈の精神でまちの復興に臨んだのでした。
花火の持つ本来の意味を理解した上での花火大会は面白いかもしれいないですね。今年の花火大会はぜひこの記事を意識して参加してみてください。
花火を用いた葬儀
本来の花火が持つ意味を理解し、それを葬儀に活用している自然葬があります。それが「花火葬~灯(ともしび)~」です。
自然葬と花火を組み合わせた新しい葬儀の形です。
是非こちらも併せてご覧ください。