死とは何か
「死後の世界はあるのか?」
「死とはてどんな感覚なのか?」
「大切な人の死を乗り越えられるか?」
筆者は、この世の若者で最も死を観てきており、現在は自然葬を事業として行っています。その経験から得た死生観を基に「死とはなにか?」を解説します。
この記事を読んで、死に対して少しでもポジティブなイメージを持っていただけたら幸いです。
~この記事で分かること~
死とは何なのか?という事
~この記事を読んでほしい人~
「死」が怖い人
▼目次(この記事は2分で読めます)▼
・「死」とは何なのか?
私たちに「死後の世界」は無い
私たちは「死」を経験している
親が死んだら悲しいのか?
全人類共通のゴール、それが死
死とは何なのか?
死のお話で必ず出てくる思考について解説していきます。
「死後の世界はあるのか?」
「死ってどんな感覚なのか?」
「大切な人の死を乗り越えられるか?」
についてです。
私たちに「死後の世界」は無い
今現在「死んでいる」として、以下の事を少し考えてみてください。
私は死にました。
このことを認識しています。
そして私が私自身であるという「人格」をもっています。
しかし、肉体はなく意識だけある状態です。
このような状態になることが想像できるでしょうか?仮にこうなると判断した人がいたとして、どのように定量的に判断したのでしょうか?
来世に期待する事や、生まれ変わったら、、、なんてことは考えるだけ時間の無駄です。今頑張らない理由を作って逃げているように感じます。今をボヤっと生きるなんて、そんなことはあってはならないわけです。
日本人の死生観を揶揄した言葉に以下のようなものがあります。
どうしようもない困難に直面した時、キリスト教徒は神に祈り、ユダヤ人はどう生き延びるか考え、日本人は来世に期待する。
僕らの人生に次があるってのは考えにくいですし、考えても無駄です。そんな到底知り得ないことに恐怖している暇があるなら、「今」に集中して全力で生きることの方が利口ではないでしょうか?
私たちは「死」の状態を経験している
私たちは、死んだ経験のある人と以下のような会話をすることが出来ません。
「死ぬってどんな感じなんですか?」
もちろん、検索しても答えが書いてあるわけではありません。よくわからないし、知りようがない事です。
しかし、死んでいる状態は誰しもが経験しているものです。
「私が死んでいる状態」を言葉で表すと、私の「人格」が認知できない状態を指します。つまり夢を見ないで熟睡しているときとか、お母さんのお腹の中に赤ちゃんとしているときというのは、自分の人格が無いのと同じ状態のことを指します。誰しもが経験しているものです。
そしてその時、私たちは怖かったり苦しかったりするのか?
答えはNOです。
世界の長い歴史で言うと、私の人格が無い方がデフォルトです。死んでいる状態の方が当たり前なのです。
親が死んだら私は悲しいのか
少し昔のエピソードです。公園でホームレスのおじさんとお話していた時のことです。
おじさん「お前は、母ちゃんが死んだら悲しいと感じるのか?」
筆者「そりゃ悲しいっすよ、自分の親だし、好きだし。」
おじさん「今一緒にいないだろ。死んでても生きていても変わんないじゃないか?」
筆者「…(なにいってんだ?)」
おじさん「もし母ちゃんが死んでもな、お前の心に響きとなって残るんだよ。思い出とか、声とか、匂いとかでな。響きがなくなったとき、本当に人は死ぬ。だから、物理的に生きているかは関係ない。」
あなたは家族や大切な方と離れて暮らしていますか?
であるとしたら、毎日会っていなうのではないでしょうか?
ではここで質問です。
あなたは何をもってその方が「今」生きていると認識するのでしょうか?
その答えが「響き」です。あなたの心に、響きとなって生きています。この響きが消えたとき、人は本当に死ぬのです。物理的、肉体的には関係ないわけです。
こういう解釈になります。
以上を鑑みると、少しだけ「死」に対してのイメージが変わりませんか?
全人類共通のゴール、それが「死」
筆者は死に対してポジティブな考えを持っています。理由は以下の通りです。
「死」から逆算して、物事を考えられるようになる。すると、自分が今何をすべきか?が見えてくる。
普段から「死」を意識しないことは非常にもったいないことです。いたずらに「死」の恐怖にやられるのは損しています。
世の中の成功を収めている人、自らの死と向き合ってます。自分が死にかけた経験がある、とか何かしら理由は様々ですが。
死を意識する事で「今」にものすごく全力になれるわけですね。
死とは何かまとめ
「死」とは何なのか?
私たちに「死後の世界」は無い
→肉体は無くなるが、自我だけがあるという状態は考えにくい
私たちは「死」を経験している
→寝ている状態と、お母さんのお腹の中にいる状態
親が死んだら悲しいのか?
→「響き」がなくなるときが本当の死
全人類共通のゴール、それが死
→死を意識して前向きに生きよう
この記事を読んでいる方も、いい意味であまり普通ではないはずです。せっかくの機会ですので「死」とは何なのかということについて考えてみてはいかがでしょうか?